先日実家へ帰った時に五月人形の鎧と兜が飾ってあったのですが、最初に不意打ちで目に入った時はぎょっとし、前を通る時は何となくそわそわした気分になってしまいました。
それは幼い頃に見た、兜が床をはって追いかけてくる夢に起因しているのですが、こんな年になっても幼少期の恐怖は抜けぬものだなぁと少し可笑しくもあります。
実はワンちゃんにも「恐怖期」といって怖い思いをするとそれがずっと心に残ってしまう時期があるのはご存知でしょうか?
恐怖期は8週齢くらいで一度目が、3〜11ヶ月齢くらいのどこかで二回目がやってくるとされています。
二度目は幅があり恐怖期の期間も犬種や個体差があるので見極めるのが難しいのですが、ワンちゃんが急に怖がりやすくなったり過敏になったら注意が必要です。
例えばその時期にきつく叱ってしまったり手を出してしまうと飼い主さんや人に恐怖感を持ったワンちゃんになったり、怒る・噛む等の攻撃行動に繋がってしまう事もあります。
トラウマによってはその後の生活を左右する重大な問題行動も起こり得るかもしれません。
こうしてみると恐怖期なんてなければいいのに、と思ってしまいますがワンちゃんが生きていく上で何が危険なのか、必要な警戒心を学ぶ大切な時期でもあります。
長くなりましたので恐怖期の対応の仕方や既に何かに恐怖を持ってしまったワンちゃんへの接し方は次回にしたいと思います。
しかし、もし気になることがあれば病院にお立ち寄りの際にお気軽にご相談していただければと思います。
また、当院では幼少期のワンちゃんのパピー(しつけ)教室も行っておりますので是非ご活用ください。
私も大学生の頃愛犬とパピークラスに通いましたがとても有意義だったのを覚えています。
本当におすすめです。
本日も最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
京都中央動物病院
文責 獣医師 梶原夕加