2018年04月04日

眼科コラムB;人と動物の眼の違い。

ようやく春めいてまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は眼科コラム第三回目ということで「人と動物の眼の違い」についてです。

実は人と動物の目は、見た目以上に大きな違いがいくつかあります。
今回は特に皆様からも目に付きやすい角膜と瞬膜の違いについて書かせていただきます。

*角膜
角膜は眼球の外壁の一部を構成するとともに、視覚に関して重要な要素の一つです。
角膜の厚みは、動物種、品種、年齢、性別で異なります。
犬の角膜厚は約0.6mmであり猫の約0.56mm、人の0.5mmに対して厚くなっています。
馬(約2.0mm)や牛(約1.5mm)の大きな動物では角膜厚はさらに増加する傾向にあります。
構造にも違いがあり、動物では角膜上皮、実質、デスメ膜、内皮の4層構造をしていますが、人では角膜上皮、ボーマン膜、実質、デスメ膜、内皮の5層から構成されています。
角膜の全体的な機能とその恒常性は人と同様と考えられています。
つまり、見た目は似ているのですが、厚みや細かい構造の違いがあります。

*瞬膜
多くの動物では瞬膜を有していることも、人と動物の眼における違いの一つです。
瞬膜はまぶたとは別に水平方向に動いて眼球を保護する膜になります。
皆様も一度は見たことがあると思いますが、ワンちゃん、ネコちゃんが寝ているときなどに目頭側から出ているピンク色の膜に鳴ります。
瞬膜は角膜の物理的な保護、涙の産生に加えて免疫組織としての機能を持ちます。
しかし、私達人間には半月襞(はんげつひだ)と呼ばれる痕跡器官が残されているのみとなります。

本日も貴重なお時間を割き、お読み下さいましてありがとうございます。
次回の眼科診察は5月12日となります。
どうぞお気軽に受診くださいませ。

京都中央動物病院 眼科
高橋 広樹
posted by Dr at 13:27| Comment(0) | 日記
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